
また、船員制度近代化の進展により、最盛期には222隻に達して我が国商船隊の中核を担って来た近代化船も、相次ぐ円高の進行等による国際競争力の低下により’89年央には78隻に激減する事態となった。その後、国際競争力の確保に配慮した船員配乗体制の見直しを図り新たな混乗近代化へと進み’95年には近代化船の隻数は98隻となり減少傾向に歯止めは掛かったが近代化船の混乗化は加速され、’96年12月末現在近代化船のうち混乗近代化船が占める割合は63%となっている。 近代化船の隻数及び船腹量の推移

(注)近代化船の欄の()内の数字は混乗近代化船の隻数及び総トン数 (4)混乗近代化船の現状 (2)船員配乗、(3)日本商船隊の現状の項で述べたようにマルシップ混乗船方式の船舶に近代化船の制度の適用が図られて以来混乗近代化船は急速にその隻数を増し、また、外国人船員数も大幅に増え平成8年12月末現在隻数では近代化船の60%を越え、配乗定員数では全乗組定員の50%を越えるに至った。 こうした状況の中で、W/O(運航士三号職務)或はkW/O(運航士一号もしくは二号職務)がSTCW条約職員にとって変わられることから職務分掌についても見直しが行われたものの二、三航・機士としての基本的な職務については変化はなく特
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